頭脳警察、スターリン。
彼の手に権力が集中しすぎている……彼がその力を慎重に行使することをつねに心得ているとは思わない。
レーニン 1923年にスターリンをさして
昨日の「その時歴史は動いた」を観たのです。
「列国の野望 シベリアを走る〜ロシア革命・ソビエト成立までの混迷の5年〜」
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/sonotoki_syokai.html
なにしろオレのロシアの歴史の知識なんてえのは霞の如しで、ざっくばらんに言えば
タタールのくびき→ゴローニンとか捕まった?→冬将軍という悪魔超人のような存在がいるらしいと聞く→クロパトキン?ポチョムキン?→アンドロポフは地味だと思う→総じてラスプーチン
程度の認識で、まあこれほどではないんですけどともかくほとんど知らないに等しい状態だったので、非常に面白かったです。
で、以前積ん読状態でおきっぱにしていたこれを一気に読みました。
- 作者: ジョンチャノン,ロバートハドソン,外川継男,John Channon,Robert Hudson,桜井緑美子
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元がイギリスのものなので、スタンスも冷静さを欠くことなく書かれている、という印象で、そしてその時代ごとに地図で勢力図が示されるので、非常に分かりやすい。
あと、この日記の冒頭に記したような、その時代の当事者達の発言の引用が項毎になされており、それがまた功を奏しております。「映像の世紀」でも、引用するじゃないっすか。ああいう効果。その時代体験したかのような勘違いが出来るというか。
ところで思ったのだけど、オレの年代だと、冷戦の東側に対する目に見えない重さというか、核怖いというか、オリンピックとかボイコットしたりされたりとか、どこか心にのしかかっていたのですが、つか同じ年代でも色々だとは思いますけど。
平成生まれの年代になるとソ連と言われてもピンとこない、なんていう風になってゆくのだろうなあ。ソ連崩壊時には本当にアゴがはずれるかと思った。それぐらい、あって当然の存在だったし、これからもあり続けるものだと思ってた。諸行無常。