カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

金色のイオン

去年くらいから、自分が6歳から住んできた東京、板橋区への、自分としての郷土愛というものがどういうものか、また、首都、都心が故郷ということがどういうことなのか、ということを、東京以外から東京へ来て住まっている人たちのお話なぞ聴きながら、ウンウン悩んだり酒呑んだり秋ウコンの錠剤飲んだりしながら考えていたりそうでもなかったりして漫然と過ごしてきたのですけど、東京に暮らしていると、そのメリットもデメリットも染み付いていて、別にどってことないというか、いかに便利か、逆にいかに病んでいるかってことがどうもピンとこないのですね。
そういうことを思うとするなら、自分は板橋区という、東京23区の中でも際立って中途半端な下町、豊島区(主に池袋)と埼玉の緩衝地帯でしかないこの区に住むものとして、新宿渋谷原宿の病み、池袋のオレはピンとこないけど他の人にかなり言われるクライム度、そして全く知らない銀座やら世田谷のセレブ地帯。吉祥寺のモラトリアム、高円寺のサブカルぶり、中野の芸人臭、東京を細分化してそれぞれがどうなのかってのを偏見で考えているだけですけど、かといって片隅にしても東京に住んでいるということについては結構満足気なのでした。

で、よく言われることですけど、地方から来たとかでなく漫然と東京に住んでいると、東京の東京たる場所を知りません。銀座なんて行きませんし、シモキタはココロの文化圏が違うので知らないし。あと、オレはそうだし結構元々の東京暮らしな人にもオタクであるとかとは関係なくその傾向はあるとは思うのですけど、服装はとりあえず差し当たりないものを着るってのがオレらだと思うのですね。まあ今で言うとユニクロにいさんですよ。東京の各繁華街を象徴するようなファッションを着込んで闊歩するような人はまず間違いなく地方からの移民です。

こないだ見た劇場版「ZガンダムⅡ恋人たち」でのサラさんの服装がですね、ボクは大変かわええと思って、それっていうのは80年代当時、地方から原宿目指してきた女子も男子もあんなもん羽織ってましたよってことで、オレも高校生で背伸びしたろ思って麻のジャケットにストーンウォッシュのジーパン履いてましたよってことだったんですけど、こちら
http://zgundam2nd.exblog.jp/m2005-08-01/#411463
でのサラファッション断罪というのは自嘲気味なのか全く切り捨てているのか。判断に迷いますが、あの頃はああいうのがトンガった(死語)女子はこぞって着てましたよと言いたいところですけど。共にあったダサさというものを遠目から眺めてはいけないと思うんです。


で、ここまで長文書いて結論に結びつくようで結びつかないような、時折ツンとしたり一転してデレしたりしてきたわけですけど、何が言いたかったかというと。

坂本真綾さんのインタビュー
http://recochoku.jp/pickup/051028/
でですね、東京出身者の気持ちが吐露されていて、至極納得したということが言いたかったのでした。
引用するには長いので、興味があったらリンク先読んでみてください。東京をイコンにするのはたやすいけれど、故郷とする人間にとってはまた別の側面があるのだよう、などと。


追記:なんか文章二回繰り返してたので修正しました。ポピペで間違ったか。あとちゃんとプレビューしましょうオレ。