カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

北方酔虎伝

で、上記番組にて北方水滸伝の完結に伴うサイン会の模様などもやっていたのでもちろん文庫版になるまで待つことなんてできない。この青春のハイウェイを疾走したい。とどまることを知らない暴走マイウェイ。おさえられない魯智深欲。もてあましてるフラストレーションユガナイージウェイ(もっかいユガナイージウェイ野太い声で)。

で、一巻を買おうと思ったですよ、思ったですよ自分。池袋ジュンク堂で売り切れてましたよ。池袋LOFTで売り切れてましたよ。旭屋書店で店員さんが倉庫の奥まで探しに行って待つこと20分。あげくなかったですよ。なんだ?オレもたいにソロモン流みて興味を持ったような、そんなみのもんたがおすすめしちゃった食材が翌日にはスーパーで売り切れ現象?それともBUCK-TICK現象?

で、その20分待たされた池袋は東武百貨店にある旭屋書店をすごすご去り、その4階にあるちょい女性をターゲットにした小さ目の書店があるのですけど、そこにダメもとで寄ったら普通に置いてありました。…え、えー!?

読み始めたのですけど、いやあまんまと面白い。面白いというか、とまることなく、よどみなく読み進められるのですよな。最近自分の好きなジャンルでも活字を読むことが困難で、その好奇心の衰え甚だしいのですけど、今回はいけます、いけますよ!

思ったのですけど、新撰組を描いた『黒龍の柩』も読んでいるのですけど、どうも北方先生の歴史小説は日本に舞台をおくと大人しくなるのですね。
以前、南北朝時代を最初に扱った頃、歴史読本に対談がのっていたのですけど、北方先生としてはどうしても天皇問題に触れたいのだけど、どこかやはり壁があると感じるそうで、その難しさを語っておりました。
で、三国志を書いた際、その鬱憤を晴らすべく言いたかったことを言えるポイズンぶりで、実に快作でしたね。

それはこの水滸伝にも通じていて、この人には中国の侠の肌触りがうってつけなのだろうなあと思いました。

ところで、今自分は一巻なのですけど、この北方先生メッセージ入りDVDが欲しいのでとりあえず読本買います。


追記:水滸伝公式HPが予想したよりも盛りだくさん。面白い。