カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

history of Hysterie

ヒストリエ(3) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(3) (アフタヌーンKC)

でですね、三巻を読み、あぁまた読み返したいなあと。で、部屋にないと。見つからないと。探したけれど見つからないのにまだまだ探す気ですかと。それより真綾さんと踊りませんかと。夢の中なら逝ってみたいと思うのですけど、ともかくないものはないので買いなおしてきました。

どうもね、『七夕の国』って評価が低いじゃないですか。いや、読者では多分その逆でもっと続けて欲しかったという人の方が多かったと思うのですが、なんとなく本人と編集側とか、そういう当事者の方で。いやどうかはわかんないでテキトウに言ってるんですけど。でもあれも好きだったんですけどね。

で、なんとなく、寄生獣燃え尽き症候群みたいなものを、その辺りが感じたようなものがあったような気がするのですけど、で、ボクはボクで、『七夕の国』は面白かったのにこう打ち切りにも近いような終息をみせたのはこの語り手法(二番煎じといってもいい)に本人か編集側かわからんけどダメだしがでたのかなあと思い、あぁ、では今後この人がマンガ家として生き残るにはどうなるんだろうか、それはあれか、実業系マンガを描いていくんだろか、ともかく30代〜40代向けの雑誌で地味に描いていく人になるのかなあなんて思ってました。

で、その後はどうなっていったかというと、「雪の峠」でまんまとその方向を見つけて淡々と描き続けているのですね。
その方向というのは地味に描いていくというものではあるのだけど、決定的に心拍数をあげる瞬間瞬間があって(それは物語としても、残酷描写としても)、じっとして読んでいるのだけどじっとしていられなくなる思いに駆られる、どこか歪なもので、それはそれは大変良い位置を見つけたなあと思います。


とどのつまり、『ヒストリエ』が面白すぎて、早く続きが読みたいです。