カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

見たかった絵は見つかったかい?そっか、なら美術館に火をつけるよ

ホーリーランド 13 (ジェッツコミックス)

ホーリーランド 13 (ジェッツコミックス)


なんでホーリーランドは毎回はまぞうで最新刊が反映されないんだろう。

ボクは吾妻さんをほとんど知らないのだけど、うつうつひでお日記を読んだ時、吾妻さんの格闘好きぶりに一番驚かされた。そしてホーリーランドも誉めてたのにも驚いた。

ホーリーランドの何が面白いって、格闘シーンの肉体性というか、この体勢からこう移行したらここに重心がくるよなあということがキチンと描かれている気がするところですね。
ボクなぞは高校時代フルコン空手を数ヶ月やって「胸と胸の谷間の筋肉のないくすぐったいところを叩かれるのが痛いからやめてください!おすぎです!ピーコです!セクハラです!校則違反です!」という理由で辞めたんですけど、フルコンなのでどうしてもフットワークって概念が頭からぬけているので、こういう格闘シーンが気持ちよくてたまりません。あと、ローの重さがほんとに重い。君色以上に思い。

というホーリーランド感想にまぎらせて時かけメモ。
 


・今作の為に開発された「タイムリープ シェーダー」がすごい
閉鎖社会網であるFilnでの某さんの日記で後付けで気付かされたのだけど、生に近い貞本絵が動いてるのが単純に気持ちええよなあ。
ということに気付いたあと思ったのは、細田さんってウネウネうごめかすやないですか、絵を。で、貞本さんの絵って、今までそういう目にあってこなかった気がして、もちろんガイナなぞではリミテッドの間を存分に生かしたものであったはずで、さらに止め絵としての美しさは確実に求められていたはずで、しかしこの作品では貞本絵はそのままなのにうごめくよねっていう。
FREEDOM シェーダー(音注意)も相当がんばっているのだけど、やぱりぎこちなさからは抜け出せない。
若い頃はよく三次元と二次元が同居することを脳が許してしまっている状況を夢の中で見た覚えがあるのだけど、それっていうのはものすごいチグハグに二次元と三次元がクロマキーで強引に合成しているだけという感じなのだけど、夢だからそれは通し、みたいに脳が許容しちゃうという状況だったのだけど、現実にこの貞本絵がうごめく地は緻密な背景画であり、なんというか、こういう夢、みてみたいもんだね。あわよくばナディア。細田さんには一刻も早く電脳学園最新作を作っていただきたい(そんな結論?)
 

・なぜ時をかけるだけに飽き足らずメガネをもかけるのか
だって細田さんってメガネ好きだっけ?
津田君はツボを心得た場面でかけるだろ?その津田に恋する後輩子ちゃんであるところの藤谷果穂さんはステロタイプメガネっ娘を具現化しているだろ?そして、主題歌・挿入歌を歌っている奥華子さんは、全然立ち止まる人もいないという路上ミュージシャン生活をしていて、ある日メガネをかけたらどんどんオーディエンスが増えてきていつのまにやらメジャーデビューという70年代的少女マンガメガネへのアンチテーゼを体現化するミュージシャンですよ。それに、アンジャラ・アキさんはああ見えて徳島育ちだぜ?一切関係ないけど。
あげく、「メガネ女子胸キュン祭り♪」なぞを執り行い、メガネかけてご来場いただいた女性のお客様に限り、非売品ポストカードをプレゼントいたしてくださったりしますよ?
あそっか、ただそういう層に食いつかせるだけか。
 

・ポロシャツが制服なこと
オレ、服が首に触るのが極端にダメで、小学生の体育の時間って紅白の帽子かぶせられたじゃないですか。で、みんな首にゴムでとめるのだけど、あれが全くダメで、オレは学年で一人、アゴの先端に留める技術を駆使していたぐらいで、故に普通のTシャツというものが着れなく、VネックのTシャツを探して幾星霜な生活を送っているのだけど、ポロシャツにすればいっか。生活の知恵。この思考にはおしゃれ召さるいとまはない。実務。
つか、ブラ透けるよな、な?な?どうする?
 

・なぜ間宮千昭の苗字とオレのHNはかぶるのか
偶然です。そしてそのことは必然です(オーディエンス圧巻のバッドエンド)
 

・あの空がまぶしいです、まぶしすぎます…どうしたらいいですか?
なぜ校庭はあんなに暑さが染みるよにまぶしく、なぜ教室はその外部の輝きをうらやむでもなくさげすむでもなく、安息の地となるのですか、あの年頃のオレらは。山は死にますか。谷も死にますか。オレだけが死ぬんですか。

この空、いっつも同じだなあ…(機械仕掛けの大友顔でカップヌードルほおばりながら)