カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

寝る前の寝言

天と地と 下 (文春文庫)

天と地と 下 (文春文庫)


読み終えた。読み終えましたよこれ。
クライマックスがビックリするほどあっけないというかそっけないというか瞬きしたら終わってたくらいの感触だったのでビックリしたのだけれど、今期せずして二回ビックリしてしまったけども、面白かった。
川中島に関しては、勘助を軸に据えた方がドラマとして成り立ちやすいのだろうなあなどと思いました。基本的に甲陽軍艦を元にすることが近道とするなら。というのが間違ってたらすみませんけど。なにせ疎い。
海音寺さんの小説に触れるのは二回目なわけなんだけど、なんだ、なんつうんだろう、燃え上がるようでもなく、淡々としすぎているわけでもなく、雅ているようでいて嫌味でもなく、接しやすいが気軽に手が届くというほどでもなく、接していること自体が心地よいというか、なんつうか、どういえばいいか分からないというか、まあこういうことを考えようとするとすぐ諦めるオレなので早速諦めますけど、この人の文章は良いなあ。フラットな感じなのかな。あ、えらい気軽にカタカナ語で締めてもうた。
まあ面白いというよりも心地よいというのが妥当な気がします、自分にとっては。
というわけで、自分の中で第一次海音寺ブームが到来しており、これアホみたいに読み耽るしかないですよ!と思い検索してたら『武将列伝』が今オレの欲する、ほ、ほ、ほっしゃーん!取り乱しました、欲するところの作品だったわけですが、絶版ですよ。なんですかこのポイズン。
もちろん図書館で借りれば読めますが、自分の読書時間というのは通勤の間に確保されるものなので、あの大きさは相当辛い。
しょうがないので手に入る中でも自分の前知識がある程度ある作品を選びながら、それこそ自分が心地よいと思える速度で読み進めてゆこうと思います。
まずは、これから。
伊達政宗 (人物文庫)

伊達政宗 (人物文庫)


海音寺さんの西郷作品の入門編はこれでいいのかしら。
西郷と大久保 (新潮文庫)

西郷と大久保 (新潮文庫)


あと、司馬さん大好きっ子としてもちろんこれも購入。
日本歴史を点検する (講談社文庫 し 1-11)

日本歴史を点検する (講談社文庫 し 1-11)

実は今上げた下二冊は、7,8年前くらいに古本で買っていながら読んでいなかったブツ。というか天と地ともその頃買っていた、が、中盤で飽きてきてしまってお蔵入り。自分はこういうことが多く、またそれを分かっているので、初体験がダメだったものもとっておいて、いつか劇的に理解する時がくるだろうなんて構えているわけですが、その今が来たわけで、で、そんな時には部屋のどこに置いたか分からない、そういう人間です、もしよかったら結婚を前提にド突き合いしてください。

というわけで感想日記への感想。
http://d.hatena.ne.jp/roku666/20070402/p3
オレもいつの日にか奥州武士のようにさんさ時雨を謡いながら慶次郎をおしつつむ隊形になりたい。子犬の横にはあなた。ションガイナ、ションガイナ。

塵壺(ちりつぼ)
http://momota1192.at.webry.info/
読ませていただいております。以前コメントをいただいたでしょうか。
『武将列伝』の復刊が待ち遠しくて仕方がありません。自分が海音寺さんにはまった時期が良かったのか悪かったのか判断がつかないのですが、今現在は復刊されてゆく流れ、なんでしょうか。素晴らしい。

タイミングの話で言えば、

上杉謙信―至誠を貫いた希代の勇将 (PHP文庫)

上杉謙信―至誠を貫いた希代の勇将 (PHP文庫)


これも今読みたいのに絶版なんて…つうか出品者、3,980円て…PHP文庫なんて、ずうっと並んでるようなもんだと思ってた。もう。

藤子・F・不二雄ランドが発刊されない理由とかも解せないし、読みたいと願う人間が読みたい本を手に入れられる、そんな東京都にしてゆきます。スクラップ&スクラップ。