読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

北方からのメッセージ十七

http://www.shueisha.co.jp/suikoden/club_suiko/01/mail.html

オレも友達はいたよ。マンガやアニメやゲームの中にいた。街に出ても、海に出ても、誰かしらいたさ。しかし孤独で、発泡酒の空き缶の中に懺悔してばかりだった。この先どうしよう…

読み返し行為が、遅読なオレにしては驚異的なスピードで進んでおり、もう十三巻まで突入しておるので、現巻に復帰せずこのまま続行していきたい。

通勤の電車内・仕事の合間はもれなく水滸伝であり、誰かにひたすらあの人物のあのシーンやらその人物のそのシーンやらに、特に機知に富んだことを言うでもなく、あげく名前も忘れて「ほら、あいつ、なんつったけか、ともかくいいよねえ…」っていう話を延々したい最近なのだけども、今一時間で発泡酒三本ほど一気に空けて混濁しておるので思ったことや今後考えていきたいことをメモ。

・「全ての登場人物が北方謙三である」という中、今小説では語尾の特徴など言葉遣いで一生懸命キャラ作りをしようとする北方先生萌え

・北方先生は大筋とは関係ない場面を妙に刻銘に叙述するのが好きなのかしら。武器を開発する場面などを長尺で語るのなー 現場大好き症候群かしら。いやこの辺は本来の水滸伝の成り立ちからきてるのかしら。元の水滸伝をよう知らんのでなんとも。

・失念してたのをふと思い出したかのように唐突に綽名を入れてくる北方先生萌え 「昔は〜と呼ばれていたこともある」

・この辺で書かれていることだが、
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070915#p1

そうよねー、ベクトルが作用しとるよねーという。大軍が揉みあっている中あらぬ方向から小集団が一気に突っ込んで壊走、戦況を一変させるというような状況は、「歴史隆々」という架空歴史観戦ソフトで再現されるそれのような感じかなあと思っている。
http://blog.livedoor.jp/hirhon/

フリーウェア版もあるのね。観てるだけで楽なので、この筋が好きな人には一度観戦してみていただきたい。トップから指令があっても伝達が遅れたり、小集団ごとにそれぞれ思惑がある辺りが面白い。

・上記と関連して、北方先生における最重要戦術用語「揉みに揉む」があるわけだけど、北方先生が自分の学生運動の実体験を元に戦術を組み立てていることから、ジュラルミンの盾で防戦する機動隊と学生が二刻ほどおしくらまんじゅう的に揉みあい一進一退する様を思い浮かべていたのだけど、そんなもんじゃないのだよな。なにせ「揉みに揉む」宣言をした側は一方的に相手を揉むわけだ。
騎馬隊の動きはなんとなくオレの右脳でも想像するのだが、揉みに揉む様は今後の課題であり、ふと気付けばライフーワークになっているかもしれん

・またこの辺で書かれていることだが、
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070913#p2

三国志水滸伝も、実に「ラノベ的な読み応え」であり「歴史もの風」なのよねーという。

てなことから思った事 
 ・北方先生は日本の南北朝ものや間宮林蔵土方歳三などを書くといまいちノリが悪い
  ・詳細な史料が残っている時代は苦手?
  ・そもそも日本史が苦手?(史料が大量にあり、隙が少ない)
  ・南北朝に関しては天皇制の制約について触れているが、史料が大量に残る幕末で力が発揮できなかったのは、北方世界での創造の余地が少ない場では書きにくいということか。すなわち登場人物に北方謙三自信が憑依できる余地がない場合。

  ・南北朝などは自らの潔癖性(「男」の定義)から外れたものを書き記せないという辺りも?(利で動くことを認めながらも、許せない?)この辺りは現行の作品でも常である。潔の良くない人物など登場しない。いや、登場はするというか顔は見せるが、一端しか語られないか科白の端にかかるくらいである。潔い人物群を浮かび上がらせるためにも、対比する上で潔くない人物がいかに潔くないかを記述するのが常套と思えるが、北方先生はそれをほとんどしない。
 ・人が大量に死ぬということが当たり前である状況でないといけないという事も関連しそう
  ・これまた北方用語だが「死の調練」がありえる時代・文化でなくてはならない
  ・日本では戦国時代でも殲滅するような戦はほぼない いわんや南北朝や幕末を哉

・上記に関連するが、田中芳樹氏は架空歴史ものは大変面白かったのだがいざ氏が好きだという中国歴史ものを書くとどうにも面白くない問題

 ・北方先生はあの大陸を新天地と見て自由に換骨奪胎したが、田中氏は大陸の正史が好きすぎるがゆえに縛られた?
 ・単純に作家生命の寿命?(そんなことない。でもじゅうぶんじゃない)

 ・ちょっと反れるが、例えば田中芳樹の架空歴史ものにはまり、そのルーツを辿った読者というのはどのくらいいたんだろうか
  ・勝手に思ってるだけだがパーセンテージは少ないんではないだろうか
  ・音楽でもそういうのはあるよなー オレの接してた辺りで言うとビートルズYMOとかBOOWYとかのベタなあの辺 YMOBOOWYは辿ったけどビートルズからのオールディーズはさすがに…ブルースもなー
  ・新居昭乃さんや坂本真綾さんやらZABADAKやらにはまった層がケルトを聴くかといえばそんなことはない、であろう、多分。ビートルズですら。
  ・↑これって昔から疑問なんだよな。まあ多分銀英伝読んだからといって歴史モノにはまるわけではない問題と被るような気がする。「誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない」趣味バージョンというか。  
  ・あーあとあれか、電子な音楽さんでいうとシュトックハウゼンやらジョン・ケージやらへ行くのかどうか問題か いやでもこの辺は結構辿る人多いよなー
  ・そのルーツを元から知ってる人がライト化したものを認知し賞賛することは多いよなー その逆の、自分らの音楽からルーツを辿って欲しいと当人らは望んでいる場合が多いが…
  ・いやこういうことはオレだけの雑感かもしれん

 あーなんかまだ色々あったような気がするけど今発泡酒なくなって梅酒呑み始めて混濁ぶりが尋常でないので終わり。明日二日酔いの中これ自分で見て「何書いてンだオレ!ハズカチー!」と思って削除したらおなぐさみ。