カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

一万年と二千年前からいつも僕らはアルコール楽しそうに飲んでるいつでも 八千年過ぎた頃から次の朝はベッド辛そうに寝てるいつでも

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今、この大晦日。世間は年越しそばをすすりながら曙VSボブ・サップの話題で持ちきりだが、格闘技観戦歴20年を超える私の専らの興味は坂道のアポロンVS東京のBABYLONである。

「~の~」最強トーナメント開催以来、優勝候補であった紅の豚、シードの姫ちゃんのリボン、ダークホースの蒼穹のファフナー、あの鉄のラインバレルさえ抑え、この頂上決戦に至ったわけだ。

これが「~の~の~」最強トーナメントだったならジブリアントップチームがほぼ独占であり、まさかのサプライズでブラジル日系リョウタロウ・シウバ描くところの「坂の上の雲」電撃参戦、「風の谷のナウシカ」との異種格闘技MIXルールが行われ、丁字戦法で王蟲の群れを殲滅し、その後姫姉様に触手を伸ばしたい欲望を抑えきれなかった秋山真之が出家するのだが、その様子は既にNHKにより主に欲望を抑えきれなかった部分を詳細に映像化されたばかりだ。

60億分の1人類最強決定戦などと謳っていた時代からすると一見小粒なマッチメイクに思われるかも知れないが、東京の坂道のBABYLON的なアポロンこと東京都板橋区に下町のナポレオンを横目に舌打ちしひたすらビールと発泡酒を飲み続け長年住む私としては、この一戦、他人事でも夢見る少女でもいられない。ただの夢見る中年でもいられない。泥酔して悪夢を見る中年でしかいられない。

家のすぐ横が急な坂道であり、東京タワーも無理すれば見え、スカイツリーならかなり視認できるこの立地からこの死合のフィクサーとして言える事は、良い坂道もある、悪い東京もある、と言う事であり、桜の木の下には死体が埋まっているとしても、良い死体もある、悪い死体もある、と言う事である。

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という文章が10日前に下書きとしてはてなブログに保存されていたんですけど、その時これを書いていた彼、すなわち私がこの先何を言いたかったのか。どうオチをつけようとしていたのか。はなはだ疑問である。

などということはなく、いつも、いつの日も、苦しい時も悲しい時も、せつない時も胃腸が重くて突っ伏してる時も(心身共に健やかなる時ないのかよ)この世に生まれた時からの性癖として、起承転結も、序文・本文・結論も、ましてや微分積分なぞ微塵も忘れ尽くし最早掛け算割り算すら危うい自分としては、全く疑問には思わないし心配ご無用であり、むしろこの日にこのまま公開せず思いとどまった自分を褒めて上げ、自ら播磨守に任じたい。なにしろ思いとどまったはずのその文章を今そのまま公開してるような人間なのだから。明日の朝アセドアルデヒドを解消しきれずセロトニン減少により落ち込んで後悔したら明日消すけど。

で、なんだっけ。今日も特にこの先に何か政治的なメッセージも愛を伝える事も洗濯物を畳む事も出世する事もなく、かといって自ら死ぬ事もなく淡々と生きながらえていくのが人生なのでそういう事を書こうかなと思うんですけど、そういえばまた夢職になりました。世界中の子供が憧れる、ドリームワークスに務める人材、という事ですね。キッザニアでも無職の体験コーナーが大人気だそうです。なにせ生きるか死ぬかではなく、いかに死んだように生きるかのサバイバル術ですからね。子供のうちに体験しておいた方がいい。

無知の知という言葉もある通り、職が無いということを理解するものは職が在ることに安住していつの日かそれが無くなるということなぞ想像すらしていない人間より優越している、などということはなく、とりあえずへこむので酒飲んでごまかす繰り返す日常。

今の所、8月には職にありつける目処はあるにはあるのだけど、それにはそれまでにとある資格を取得せねばならず、あ、そうすると酒飲んでる場合じゃありませんね。とある資格の禁酒目録。

けっきょく南極何もまとまらずに、ペンギンのように大冒険すらせずに終わりますけど、なんつうか、安定した職業に就いてる皆さん、職場でちょっといやなことがあったぐらいで気軽に「無職に憧れる」とか「辞めたい」とか言わないでくださいね。もしくは、そんなに憧れるならとっとと今すぐ辞表提出して無職になってみてください。「辞めたい」はオレもよく言ってたけど、「憧れる」はホント意味が分からない。だっていつでもその憧れの存在になれるんだから、それならとっととなれよという。

ちょっとした他人の愚痴をワールドワイドウェブで見たくもない人が見てしまうインターネット不幸社会。そういうツイートを見ると筋肉が膨張し衣服がぶちギレ金剛!!になってしまうんで、私は貝になりたい。

無職透明。限りなく透明に近い無限の色彩。自分がなりもしない隣の薄汚い庭に憧れるのはしょうがない、わかった。よし、もう諦めた。あんたらは、現在の高収入得続け終身雇用で潤沢な退職金貰える待遇のまま、どんどん無職に憧れろ。

わたし、無職に憧れて契約した、魔法少女アニメ大好きなだけの無法無職症を患って魔職になっていった子、何人も見てきたの。だから…すべての魔職を、生まれる前に消し去りたい!すべての宇宙、過去と未来の全ての魔職を、この手で!オレの身も!

 

今日の結論:『東京BABYLON』に「~の~」はない。