カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

何故オタは歩行の緩急が0と1ですか

ANIMEではテクノは使わないのですか
http://www4.ocn.ne.jp/~tmf00a/10032005.html

>テクノ愛好家のみなさんつっこんであげませう!

なぜ若手芸人はこぞってこういう無茶ぶりを江守徹や中尾彬にされますか?

つっこむところったって、それはちょっと質問からは反れる部分で、テクノが流行ったというほど流行ったこともないアメリカ人がいうなよっちゅうことで、もしかしてガービッジ辺りを言ってんのかようわからんのですけど、ともかく実際日本のアニメでダンスミュージックとしてのテクノが使われているのは意外と少ないというのは実感としては思っているんだけど、多分実数もそうだよな。当時テクノが好きだと公言する監督が数人いたけど、その人たちも使わなかったり申し訳程度だったりクリップを手がけるという主と従が逆な。

以下、もちろんアニメ制作の現場なんて一切しらずに想像してみるDOTENIMASION(ハウルの動く童貞)行為なんですけど、テクノの季節ってのは90年代初頭から97年、くらいが潮よね。で、中盤ではなんでもありであることがテクノであるという可能性が見えていたのに、狭義(ベースドラム四つ打ち)へと向かっていったわけで、テクノっていう単語は踊るツールとしての機能性だけが特化したというか、特化させたものしかテクノとよばないみたいな流れができちゃって、そういうテクノを考えると、3〜4分ほどかけてジリジリせり上がってきて、絶頂の快楽へ到達するまでとんでも8分歩いて10分かかるわけですよね。
しかもそれは曲単位で考えた場合であって、フロアでそんなせかされたらかえってぬけないわけで、数十分かけてなんだかのってきた、あら踊らにゃ損な気分にさせられ、させるのがそいうものなのだろうと思うのです。

で、またようわからんという言葉から始めてしまうのだけど、きっと映像をひりだす人たちってのは、脳内でコンテが切られていくわけなんしょ?コンテごとのタイムスタンプはケースバイケースなんだろうけど、ともかくアニメといえどそのコマからコマへと映る瞬間はデジタルなんだろうと想像するのだけど、で、その主としての映像に、従としての音をあてはめようとするわけだな。こういう音楽がこの場面を浮かべた瞬間鳴っているというのは多分例として少なく、きっとこういう映像が浮かんだけどこれにふさわしい音はなんだろかと探って、ああこれだと当てはめる、んだと思うんですわ。

で、そういうのには、実はデジタルっぽいとかおもわれがちなテクノは全くあわんわけですよ。長尺必要だから、いらん部分が多いし欲しいと思う部分はその前ふりがないとそれほど生きないんですな。

結局、劇伴のなんたるかを分かっていてかつ長い年月かけて培われた手段で演奏される、そんな尺にあわせてドンピシャで始まりから終わりまでを考えた曲を作れ、かつ才能あるプロの人たちに発注するのが一番良いんすよ。それが楽だ、っていうとネガティブに聞こえてしまうかもしれないけど、それが結局上手くいくんですよ。オーケストレイションつうんすか?単語の使い方間違ってたらすんませんけど、うってつけなんですよ、マンガにおける記号表現のように、喜怒哀楽をあれほど分かりやすく耳に伝えられる音は。

ハリウッド映画で、「エヴァ以降」って単語と同義に使われてるかどうかわからんけど「マトリックス以降」ちゅうのがあるとして、ああいうのはテクノ使ってうまくいっているのもあるけど、結局うまくいってるのは発注ものだよな。そういうのをそのためだけに発注できる予算が必要よな。

エヴァをリアルタイムで見てた頃、BGMだっせえ、とか思ったけど、今思うと鷺巣さんでないとあんなのにあわせられんぜと思うわけですよ。あれしかねえよと。

んで、当時一番テクノの機能性とアニメの機能性が初めてからむんではねえだろか、と期待させた、いやさせられた、半ば強制的にさせられたのでにっくき倭人ことウェノムを相手どって訴えようと思う作品があって、それが大友克洋の「メモリーズ」で、前情報で石野卓球を起用とか随分取り沙汰してたのよね。で、実験的な短編集だと、ましてや一作はケン・イシイのPVてがけたあのヒゲおやじだしな、ってことで、んで大友作品はカット割りなく続いてゆくものだなんて話で、こりゃえらいことになるんじゃねえか、って、法政大学のげんしけんみたいな部室でつば飛ばして語ってたわけですけど、見たらなんてことはない、卓球の四つ打ちは低い音量でエンディングにかかるだけで、本編はあぁ砲台っていやあマーチよな、ってな展開ですよ。
って、当時は映像に圧倒されてそれはそれで納得してたけど、今こういうことつらつら考えて本編の時間を考えると、あれ、やっぱ映像できたあと卓球に映像みせて、それ見ながらその場でmixupさせたら面白かったんじゃねえの?とか妄想。

あと、関連する話題として、映画「AKIRA」は芸能山城組がやっているわけだけど、デトロイトテクノデリック・メイエレキング誌のインタビューで「あの映画のサントラは最低だ!オレに作り直させて欲しい」とか言っていたのだけど、当時はオレもテクノくんだったのでDA・YO・NE、とか思ってうなづいていたんだけど、やっぱAKIRAはダッダーンでないとあかんな。ヒーホーヒーホー(ラマーズ法で二人の愛の結晶誕生。間宮厩戸皇子と名付けるも、新しい歴史教科書を作ったり作らなかったりなんかしちゃったりする会に訴えられ、悪魔くん以来の名付け裁判騒動となり、その後示談。THE・Dang Dang気になる)