カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

北区の王子サマ

ハクバノ王子サマ 4 (ビッグコミックス)

ハクバノ王子サマ 4 (ビッグコミックス)


この作品といえば、原先生がビールをグビグビ飲むところや麦酒をガブガブ飲むさまが圧巻なところであり、且つ大変美味しそうに召し上がってくださるわけであり、ましてや今巻では主人公・小津に惹かれている理由に思いを馳せ、色々考えあぐねたあげく
「ビールをおいしそうに飲む……くらい?
という結論を導き出すシーンで、小生図らずも絶頂へ統一されるわけであり、オレといえばせかいのはんぶんをわけてもらうこととビールを実に旨そう且つ湯水のように飲むことぐらいしか取り柄がないわけで、そんな自分がこの作品にはまらないわけがない。むしろはめていく方向です。

そんな中、更にオレを追い込む様々なファクトをこれでもかと詰め込んできます。
ある場面、原先生は一人暮らしの部屋で

池波正太郎のそうざい料理帖 (深夜倶楽部)

池波正太郎のそうざい料理帖 (深夜倶楽部)


を頬を赤らめながら読み耽るわけです。
もちろん美食家で知られる池波先生です。
そんな彼女に、ボクはこう言うのです。
「作家といえば美食だグルメだと。みなそう言いますよ。言いはやしますよ、そりゃ街道の辻々でもちきりですよ。冠婚葬祭の折には照れてるあなたに虫たちがくちづけせよとまではやしたてることすらあるかもしれない。ましてや赤青黄色の衣装をつけたてんとう虫がしゃしゃり出たりあまつさえサンバにあわせて踊りだすことにもなりかねないですよ。
でもね、司馬先生ならそんなもんじゃない。マジハンパない、デッケー絵ぇえがいてる。だって、『街道をゆく』であの四川省に行ってだよ、旅館の、司馬先生の筆致では伝わらないけどおそらく旨そうに決まってる食事に手をださないで日本を発つ時にもらったビスコを食べるんですよ?グルメになるなんて簡単なんだよ、悪食になってこそ創作の妙ってものがだね、あ、あれ?まだ電車あるってさっき…会計?うん、払っておくけど、ところでさあ、さっきの司馬さんのね、あ!ちょ、ま!」

っていうくらい、このシーンにはヤラれました。池波系女子は確実にオレを狩る。

その後は合コンやら酔いまくった原先生がやらかすあんなことやこんなこと!もうなんですかこのアクシデンツ・アンド・イマージェンシーズは!不愉快です!いや、いい間違えました、feat.YUKAIです!愉快でたまらんわ!もうオレをどうしたいのかと。そうですか、ああしたいんですか?くっ…!ここは敢えて策にのり、自分のレールへ導く刻(とき)っ…!

発泡酒美味しいですね。350ml三缶でやめとこ。

 
ちなみに、司馬先生の食事に対するひどさは今までも何度か紹介しているけどこちらを参照されたい。
司馬遼太郎作品に見るグルメ
街道を食う