カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

美術館に火をつけちゃダメ。ゼッタイ。

P-MODEL楽曲大賞というものが絶賛開催されているので、参加?投票させていただきました。
http://www.cims.jp/sun/fujimaki/P30ma.html
http://blog.livedoor.jp/p_moblog/archives/51591363.html

正直平沢さんというかP-MODELについてはDEEPな方々に比べ詳しくないし薄いと言わざるを得ないので恐縮ですけど、それでもまあ自分なりの愛はあるこたあるので、もう平身低頭で参加する体で。

こんなもの考えてたらキリがないのは分かりきっているので、自分ルールを設けました。
・上位から順に、5分以内に決定する
・その5分間あなたの耳は、あなたの身体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです。あなたは何をしても良い。あたふたと各アルバムを聴くも良し、ノミネートされていない平沢曲を聴くも良し、動画サイトを見るも良し、テレビ東京のアナウンサー・大江ちゃんに想いを馳せるも良し、その愛が世界に牙を剥いても良し、酒を飲むも良し、酒を飲むも良し、酒を、おい、今25曲目の酒と26曲目の酒間を繰り返し僕たちの好きなループするセカイに突入していやしまいかfeat.河島英五の。
・各ポイントは、すっかり酩酊して判断がおぼつかないので平均値トス。
・おい、そのおぼつかない状態で決定するのかい?
・美術館に火をつける
・犯罪です(映画を見る前に出てくるカメラ野郎のようなうっとうしいパントマイムで右往左往しながら)
・火付盗賊改方の長谷川平蔵のお縄を頂戴したり町田町蔵が布袋に殴られ訴えたりして現在に至る

とりあえずアレな、箇条書き最初に書いた5分で決めるってことな?一項目なので過剰に箇条するこたなかった。過激に淑女することすらなかった。
とりあえず投票して、コメントはこの日記で例の自分語り的なうっとうしさで付記する形で記してみました。
 
 
<楽曲部門>
1位 『SPEED TUBE』
テクノポップが死滅した時期にYMOを聴いて衝撃を受けたりなぞしたばかりに、なにしろ当時いんたーねっとなんてありませんからノットアクティヴィティな自分なぞは中々思うような音に出会えず暗中模索という中オールナイトフジにP-MODELという面妖なバンドが出ておりまして、この曲を演奏されていました。音も求めるものだしボーカルの人は目線固定でここではないどこかを凝視しているし髪の長い人は狂ったようにマラカス振って踊っているし垂直のキーボードを叩いてるオタクの人は目がアブナイしドラムはブレードランナーに出演して寿命三年的な感じの、オレがうなされて電気羊の夢を見そうないかつさです。WAOH!COOLJAPAN!!という出会いの曲なので栄えある一位です。

今見るとトーク中流れてるのERASUREやね。この曲好き。

2位 『HOMO GESTALT』
やはり解凍時の二枚のアルバムが染みついているわけで、その中でもことぶき楽曲には超反応しつつ、この曲がオレの求めるソレに最も適していたのかなあ、と思います。勢いで書いてるからこれが二位でいいのか不安になってきた。いやでもこの歌詞の中二感覚刺激ぶりはいいよなあ。そして曲の展開もドラマとして完結してる。

3位 『ダンス素凡夫』
そういった解凍アルバムの次に手にしたのが『KARKADOR』で、このアルバム好きで『Leak』も大好きでありもう全体で5曲とか言われても困るよな。そんな中でもその手にした当時、この曲の空間に広がるような音像が好きだったのよね。後で平沢さんがミキサーさんと衝突しており納得していない音だって知るのだけど、送り手と受け手には誤差が生じるのはよくあることよね。オレは好きだ。

4位 『美術館で会った人だろ』
おいおい、あと二枠しかないんですか!?徒競走に順位をつけない日教組的な、ナンバーワンよりオンリーワン的なアレでどうかひとつ。と言ってもしかたがないのでやっぱりこの曲は外せないと思いました。解凍後の音から過去に戻るにあたり、当時の自分が打ち込み至上主義に陥っていたので解凍前のP-MODELの音がイマイチはまらんかったのよね、あくまで自分が聴いた当時、90年代初頭。そんな中でもこの曲の冒頭は破壊力がありました。大学ではげんしけん的なサークルに入っており、部室に常駐しておったのだけど、軽音部だかがひたすらこの曲の練習をしているのが聞こえてきて、飽きるほどこのイントロを聞かされたのだけど、飽きるほどと言いながら飽きなかったものな。

5位 Heaven
まあなにげに最初の出会いは『LIVEの方法』バージョンなんですけど、なんだこの曲と思わされました。原曲を後で聴いて、更になんだこの曲と思わされました。かっこええよね。
 

<アルバム部門>
1位 『P-MODEL
自分にとってはこれですね。当時自分が求めていたものがあった感動たるや。その後色々音楽の趣味も広がってはいくのだけど、あの時あの頃の自分にこれほどふさわしい音が得られたことは救いになりました。

2位 『KARKADOR』
『ダンス素凡夫』の項で書いたような理由ですね。なにしろ手持ちの金がない中手にしたアルバムだったので、アナログ盤たれとの思いから回す度CDの円に沿って溝という名の傷を付け聴けなくするくらい聴きました。

3位 『PAUSE』
『LIVEの方法』と迷ったのですが、こちらを。マシントラブルをこそ「これがテクノだ」と言い切りなんとなく納得させられてしまうさまに、当時のまだ世界観の狭かったオレが勃起しない訳がない。もちろん今でも勃起しています。いい年した社会人がそうやたらと勃起するものではない。
 

<ライブ部門>
『Future Screen of Tokyo New Wave
二日間あってどっちに行ったか覚えてないんだけど、多分二日目。
これが特にP-MODELとして良かった、とかではなくて、むしろこれしか生で観てないという。あ、池袋サンシャインでやったローランドかなんかのイベントには行ったけどライブではなかった。ポリシックスの時に激しく踊っておったのだけど、P-MODELでも激しく踊っておったら周りが動き的には静かになっておって、でも動じず踊っておりました。まだ若かったなあ…
 

余談:
昔も書いたことあるけど、ZABADAK平沢進周辺から絡んで新居昭乃、菅野ようこ、坂本真綾辺りを関連付けてというか、好きな音楽でどれかこのうちの一つをあげていると他のものも上がってくる傾向があるよなあと思うのですけど、なんででしょうかね。あとマンガ家さんにその路線が散見される気がする。でそのマンガ家さんのファンにもその片鱗が。
思い浮かぶのは、あちらの世界に夢見がちな世代にうってつけの歌詞と聴いててえって思うコード進行と無国籍音楽(ホントは場面場面でモチーフというのはあっても)と思わせるイキフンが背伸びしたい年頃、そんな気分をひきづっている大人に受けているのかなあという、な?主にオレとか。あと、オレとか。なっ!?2度も言った!ブライトさんにもぶたれたことないから!そうだな、そりゃいつまでも学生気分引きずって今更苦労するよね。気分はもう戦争。