フユノスフィア前夜 - カッツェにしてもいいですか

　かぜよみの民とさけのみの民による僕らの100年戦争がこの大陸においては最早常態となり、むしろ諍いこそが日常であると慣れ親しみ、かつて万世の過去遙かなテクノロジーを誇ったあの世界を忘れかけてから早2分。オレの中で終結、電撃和解しました。すなわちかぜよみ聴きながらさけのんでます。禁断の異種配合。
　むしろその異種配合こそが日常であると慣れ親しみ、（バッドエンド。タイトルにも戻らずリセットするしかない仕様）

　そんなエピローグは心のタンス貯金として処理して、今日は夜勤明けに稲付城跡を攻めてきました。

　稲付城跡は現在の静勝寺境内一帯にあたり、太田道灌(*1)が築城したといわれる戦国時代の砦跡です。
昭和62年（1987）、静勝寺南方面でおこなわれた発掘調査によって、永禄年間（1558〜1569）末頃から天正10年（1582）頃に普請されたとみられる城の空堀が確認されました。
また、静勝寺に伝存する貞享4年（1687）の「静勝寺除地(よけち)検地絵図」には境内や付近の地形のほか、城の空堀の遺構が道として描かれており、稲付城の城塁配置を推察することができます。
稲付城跡

　ここしばらくの余暇として城跡は攻めていきたいと思っているのでカテゴリを作ってみたのだけど、はてなダイアリーというかはてな記法？をイマイチ理解してないんでアレですけど、いらないカテゴリって消せないんすかね。具体的には「キミキス」。第三話『消せないキオク』

　自宅から歩けない距離ではないのでひたすら杜甫。酒仙じゃない方。オレも文酒両道になりたいものだ。
　途中、オレが愛してやまない『モヤモヤさま〜ず』の北赤羽編で訪れたおもちゃ屋さん発見。
　当初北新宿から始まり「北」で押していた頃、三村さんから「赤羽じゃなくて『北』赤羽なんですよね？」の問いに、「そう、『北』なんだよ…」となんとも憂い溢れる表情で叙情的に語っていたおやっさんが経営してるはずのおもちゃ屋さんですよこれ。
　今手元に映像ないから確認出来ないけど、確かこのお店の前にある鄙びた乗り物に我らが大江ちゃんが乗っていた気がするのだが。そう思うと図らずも天に唾吐かずそっと飲みこむ。ごくり。

　ただでさえ方向音痴の上に地図もないので迷いながらもなんとか当初目印にしていた赤羽台団地へ。
　この団地の寂れ具合、隅に置けない…味わい深すぎやろ…空きが多く、お年寄りしか周りに見られないし車もほとんど通らないのだけど、横断歩道には学童擁護員の方がちゃんといらっしゃって、オレが渡る時に黄色い旗振ってもらってもうて、なんというか、あ、こういう時に妻夫木さんみたいに鼻をつまんで泪を抑えるのかっ…！

なんとか、狩野英孝さんこと50TAが「行ったことない　赤羽　yeah yeah yeah」と高らかに歌い上げた赤羽駅前に到着。

更に常人の想像力では考えられないほど迷いながらなんとか稲付城跡へ。方向音痴じゃない男子オレなんていません！

ところで、猫nya-n

更にnya-n

稲付の横にひっそり顔を出すジェーンだnya-n

とか言ってる場合ではない年頃なので、猫さん撫でて早々に退散。だって、友達に噂とかされると恥ずかしいから…

城跡攻めの常として、「今の佇まいはどうってことない」という難題を抱え込み、その重さに耐えかね、るのとは全く関係なく赤羽といえばここしかあり得ないのでまるます屋へ。

ビールとなまずの唐揚げを食すも、やっぱどうにも外で一人飲むのは向いてなく、
「こんな昼間からこの店に満ちている人達は普段何を生業にしているのだらう…」
「僕は、この世に何故生を給わったのだらう…」
などという大胆な自分探しを始めてしまいがちだったのでまたもや早々に退散。

マンガ喫茶へ行き、完全版読んですっかり我慢できなくなってほてった体をどうにかしようとヒカ碁をば。
更に我慢出来ないので帰り古本屋で結局読み進めた先の巻を買う行為。

買ってほくほくの帰り道、おもむろに三毛猫さんと目が合い、とびかかってくる勢いでオレの元へ飛び込んでくる。なにこの邂逅。
こういう、ATフィールドおかまいなしな猫さんにオレはメロメロなので、15分くらいくんずほぐれつ。
　だって、オレごときに心をおっぴろげてくれるわけやないですか。駅から通りすがる人なぞ何ものするぞ。
　ちなみに15分くらいで切り上げたのは、駅から通りすがる人の目が気になったからです。夏はスイカがおいしいです。だって、駅前で三毛猫と戯れてるとか友達に噂とかされると恥ずかしいから…