A.L.I.日記

本物の蟻の話なので虫が苦手な人は避けてください。

あらすじ：
ふと振り返ると自分の人生があまりにもいけてないので、誰かオレの人生代行してくれねえかなあという想いが募るあまり、もう自分でも近親者でも国籍も関係なく、ましてや自分の子孫でなくてもいい、生物であればいいから代行してくれねえかなあという想いが募り、食虫植物を買ったはいいけど変化に乏しくそれではオレのままであり、ネット上オレの人生トレース疑惑で炎上するわけで、なんか切羽詰ってアリさんに全権を委任致しました。
色々文章の飛躍があり分かリづらいとは思いますが、思考自体が飛躍しているので我慢してください。あと、いくら毎週笑点を欠かさず録画しているからといって、今「蟻」と「あり」をかけたりはしていません信じてください。だってもしかけていたとしたら座布団総取りー・ヘップバーンじゃないですか。ちょっと待ってください、今の総取りー・ヘップバーンだってオードリー・ヘップバーンとかけているはずがありません、だって、

改行して「以下略」すらも略して続きますけど、これを購入しました。

簡単アリ飼育セット　アリ伝説３イルミネイト+アリキャッチャー

ゲルの色違いですが、面倒なのでこのまま。
このゲル自体がアリさんのご飯になるので、ほぼ何もせず完結するという。

とはいえ、アリさんを捕獲せねばならないのに僕は止まったきりで何もせずにそれじゃ始まらないねむりの中に救いはないらしいので、ねむらずがんばりました。白髪がふんだんに混じったごま塩髭面で近所の路地にしゃがみこみ、アスファルトタイヤを切りつけながらその隙間からスターシップトゥルーパーズのアレみたいなアリが湧き出す目の前にアリキャッチャーを仕掛けました（仕掛けたその先にある結末は！？果てにある未来を見る、次号！）

次号なぞなく間髪おかずに続くんですけど、
　
途中経過：
夕焼けチャイム鳴り響く中下校する小学校低学年の女の子に
「何してるの？」
と尋ねられ、
「なな、なんでもないよ、大丈夫」
と、何が大丈夫なのか分からない動揺を示しながら答えると、
「アリを退治してるの？あ、してるんですか？あ、捕ってるんですか？たくさん捕れましたねえ。ゼリーでどうするの？」
と、一度間をおいて敬語まで使われ、ましてや釣り人にかけるような気心しれた声をかけられ戸惑いはにかんだオレは、そんなキミにどんな言葉をかければいいか分からなくなり、
「知らないおじさんに話しかけちゃ、ダメだよ」
と言い残し、うやうやしくアリ伝説を掲げながら早々に立ち去るのであった。老兵はただ去るのみ。警察に通報される、その前に。ゼリーでどうにかなりそうになるその前に（ノンフィクション）

結果：
アリの種類にもよるみたいですが、僕達の好きなサイズのアリさんはキャッチャーからケースへ落とそうとしても全く滑り落ちずにへばりつき、あげくオレの腕をはい上がってきます。そして首筋辺りを這いずり回られるという、何かの禁断症状のような現実が。オレ、「ワ！」っていいました。

全く効果がないので、僕達の好きなアリのサイズより若干小さめのアリさんの巣めがけてガムシロップ染み込ませたティッシュをおいといたらそれに群がっておったので、もう面倒なのでそれごとケースに叩き込みました。大漁です。あと、僕達なぞ、勝手に嗜好を共有して僕だけじゃない感醸した事をお詫びします。

アリさんもお休みなさるので、その隙を見計らってガムシロティッシュを除去。当初突然閉鎖管理社会に置かれて動揺していたアリさん達も、管理社会におかれることに慣れ始め、諦めを目に表しながら巣作りを淡々とこなしてくれています。むしろ元々統制のとれた方々。粛々と現実を受け入れる面持ち。
間違ってもヒムロックみたいな異端分子はでないようです。まさにアルカトラズ。

ワリと早めに巣を掘り進み始め、砂を巣の外へ運ぶようにどしどし外へ運ぶのだけど、その塊自体はアリさんにとってもご飯なので、運んでる途中で「アリ？これ食ってもいいんじゃね？」ってなって食ってまた運びつつ途中で食ったり、時にはそのまま運んだりで、すがしい。あと、くれぐれも今「アリ？」って疑問に思ったのはダジャレ、ですね…残念です…

今こんな感じ。

写真がボケてるのはオレがボケてるからです。背景に何かのVHSテープのケースがあるのはサブリミナルです。
既にセントラルドグマ的なところに到達しそうであり、ミサトさんやリッちゃんが仰々しく説明ゼリフを始めそうであり、サードなインパクトが訪れる前にもう一個買って連結しようかしらん、と思う昨今です。素晴らしき哉、人生！人生、か…（口癖）
　

反省：
普通観察するなら一日一日経過を撮るべきだよな。人生代行気分しかなかったので観察するという概念がなかった。ゆうひが丘の総理大臣を辞職致します。小沢（なつき）代表にも辞めていただきます、芸能界を。