カッツェにしてもいいですか

お酒を飲んでサブカルチャーに触れたり北方謙三に抱かれたりするブログです。

しかし銀英伝、万や億単位で人死にすぎ。そりゃ中国で人気でるわ

先日触れた大山倍達正伝はやはり持ち歩くにはあまりにも重いので、持ち歩き用に何読もう、と探していたところ。ここ読んで久々に銀英伝読もうと思った。が、今ってデュアル文庫版というのしかないのね。


あのね、昔のを読み親しんできた自分としては、おそろしいほどあっさりしていて読み易すぎて驚愕した。
二段組(って言い方でいいんでしょうか)で文字も小さく挿絵も重すぎるあの感じが好きだったのですけど、それが一段になって文字も大きくなり、挿絵が道原さんになり…それが読み易さの要因に違いないのだろうけど、どうもこうスラスラと進められると、内容が割愛されたり簡易な表現に変えられているんじゃないか?という疑念にとらわれるのです。いや、そんなことないよね?
と思ったら、ウィキペディアさんによるとこういうことか!

難解な漢字を仮名に直すなど、より低い年齢層に向けたアピールを行い、ファン層の拡大を狙った版でもある。

な、なんだよそれ…なんだよそれ!ついさっき電車の中で読んでて、えらい簡単な字をひらがなでわざわざ長ったらしく書いてるなあ、こんなんだっけ…とは思ったんだよなー。ゆとり教育の弊害かよ、一億総衆愚化政策の一環なのかよ!もう…もう耐えられないよ!
オレは過去の遺物とののしられても、徳間ノベルズ版を読むよ。進歩的な人々はそんな未来志向のない様を唾棄すればいい。不平等な条約なら破棄すればいい。グラップリングしたいなら刃牙すればいい。連載続けなきゃいけないならバキすればいい。父子が仲良く喧嘩したければ範馬刃牙すればいい…すればいいじゃない!もう、知らない!
つかまだ普通に徳間ノベルズ版買えるのな。買いなおすわ。だって加藤直之さんの挿絵でメルカッツやファーレンハイトがラインハルトに詰め寄ってる場面の、あの重さに触れたいもの。顔が見えない、ジャンプ漫画の四天王登場シルエットみたいなアレ。あとアニメも観るわ。だって久々に富山敬さんや塩沢兼人さんなどとの邂逅をしたいもの。

 
という銀英伝周辺感想に紛らわせて時かけメモ追加。書き忘れていた。

・何故オタは擬音を声に出しますか

殴るまねをする時には「バシーッ!」「ぐぇぇ!」とかドアを開ける時に「ガチャッ」などとわざわざ発声しがちなのはマンガ・アニメに影響されてあらゆる局面でオーバーリアクションになりがちなオタの一つの弊害だと思うのですが、それはオタの特権であってパンピーはしないと思ってたんだけど、オタク的生活とは無縁そうな、且つ現代の若者として描かれる主人公・紺野真琴さんが、西川さんが薬害で捕まる前のドリカム状態の男子二人を睨む時に「じーっ…」と、睨む時の擬音を発声していて、自分としてはちょっと違和感を覚えたのです。しかも二回言ってたわ。回数はどうでもいいんだけど。
 自分が大学時代いたサークルでは実際「じーっ…」とかいう女子さんはいたのですけど、なにせ女性との会話のサンプルが圧倒的に少ないのでなんともいえない。

という疑問を観ている時に思っていたのだけど、そういや熱量の高そうな女子はオタ文脈ではなくともオーバーアクション気味であったし、そもそも走る(かける?)時に「うおりゃー!」なんていう現代の若者もいないであろうし、いやむしろオタ文化がマイノリティや卑屈なものとしての側面も残りながらそんなものと関係なくマンガは誰でも読むわけで、現代の若者像としてもしかしたら当たり前なのかもしれない、と思ったりもしたけれど、しょせんこれアニメだしなーそれに細田作品ってこういう不自然なセリフ回しと繰り返し多いし多分気にする部分では全くないんだろうなーという結論。あれ、自己完結?

まあでもあれか、若者にありがちな、イントネーションに抑揚の少ない会話の温度が演出か演者によるのか分からないが本編通して感じられたので、こんな些細な疑問も浮かんだのだろうな。